
千年の歴史を刻む桂木観音の龍脈。
その清らかな水と肥沃な大地が育んだ無農薬コシヒカリ。
自然の循環が生み出す、生命力あふれる一粒ができました。
龍脈の恵み、 一粒に宿る。
美味しいお米を作り地域を元気にしたい
私たちが実現したいこと「耕作放棄地・担い手不足の解消」「環境負荷の少ない農業」美味しいお米を作り、地域を元気にしたい」という想いからもろやま創成舎 農業部は活動を始めました。
無農薬無化成肥料コシヒカリを栽培し、地域の耕作放棄地や担い手不足の課題を解決しながら、環境負荷を軽減した持続可能な農業を実現することが目標です。
これらの目標を達成するために無農薬無化成肥料コシヒカリ「龍泉」は作られました。
埼玉県毛呂山町滝ノ入

埼玉県毛呂山町にある滝ノ入地区には奈良時代に名僧・行基が訪れ、故郷の葛城山に似た風景から「桂木」と名付けたと伝わる歴史ある地です。
山中には行基が開いたとされる桂木観音堂があり、千手観音を本尊として古くから信仰を集めてきました。山頂からは関東平野を一望でき、江戸時代の『新編武蔵風土記稿』にも景勝地として記されています。
麓を流れる桂木川は人々の生活を潤し、豊かな自然と調和した里山景観を育みました。現在もゆずの名産地として知られ、信仰・自然・農の営みが息づく毛呂山町の象徴的な地域です。
町内西部の滝ノ入地区は、中山間地域であり、全国の例にもれず人口減少が進んでいます。かつては30戸以上あった米農家も、今では1戸だけとなり耕作放棄地が目立ってきています。それにより、鹿や猪などの鳥獣被害も増加しています。


先人から受け継いだ、地域の文化や美しい景色、自信あるお米つくりをを子ども達に残していきたい、という強い想いを胸に、耕作放棄地の復活から一歩を踏み出しました。

「龍脈の恵みと神聖な水の力」
ブランド米「龍泉」の誕生にあたり、パッケージデザインにも特別なこだわりを込めました。
この活動に共感してくださった絵師の方にご協力いただき、毛呂山の歴 史と自然、そして農法の物語を一枚の絵に表現しています。
デザインには、桂木観音や行基の歴史的背景をはじめ、龍や高僧、桂木川など地域の象徴を織り込みました。
中央にはブランド名「龍泉」を力強く配置し、自然循環農法によって育まれた米の価値と、毛呂山の豊かな文化を感じられる仕上がりとなっています。

山々が作り出した清らかな水
滝ノ入地区は、農業用ため池等があるわけではありません。一級河川である毛呂川と桂木川からの水を堰で受け、水路を通ってダイレクトに田んぼに入れていきます。毛呂川・桂木川は毛呂山町の西側山間部を流れる川で、湧水というよりは、周辺の山からの水が集まって河川を形成しています。田んぼに注がれる水は、周辺の山々からのミネラルを豊富に含み、真夏でも冷たいので、近年の異常気象による田んぼの水温上昇を抑制する効果を得られています。

農薬を使わないから丁寧に管理
栽培期間中、農薬・化学肥料不使用で作ったコシヒカリ(龍泉)は、農薬に頼ることなく自然の力で育てるため、雑草や害虫への対応も全て手間を惜しまず人力で行っています。そのため自然のままの味わいを損なうことなく、安全で安心な美味しいお米となっています。

天日干しによる乾燥
近年は稲作の機械化が進み、籾を乾燥機にかけて乾燥させることがほとんどです。省力化になりとても良いのですが、お日様の光をいっぱいに浴びて乾燥させる天日干しの方が、甘みが強く冷めても美味しさが持続します。天日干しは、約10日ほど行います。

龍泉を出雲伊波比神社へ奉納
お米の奉納は、五穀豊穣と感謝を神々に捧げる伝統的な神事です。日本神話に由来し、稲作文化の根幹を成す儀式として単なる農業行事ではなく、日本人の精神文化や信仰、そして自然への感謝の心を表すものです。。新米を供えることで、自然の恵みと地域の繁栄を祈願し、神と人とのつながりを深める重要な行いです。


私たちの想い
私たちは埼玉県毛呂山町において、金融機関、大学、地元企業と連携し、地域活性化、再生可能エネルギーの推進、スタートアップ支援を行うまちづくり会社です。 地域の皆様との対話を通じて、耕作放棄地や担い手不足という深刻な課題を認識し、私たちの力で地域を活性化したいとの思いから、耕作放棄地を田んぼに復活させ、美味しいお米を生産するプロジェクトを始めました。
毛呂山町の自然を活かす
毛呂山町は、山々と清らかな水に恵まれた自然豊かな町です。この自然を活かし、農業や観光、地域づくりに取り組むことで、環境と調和した暮らしを目指します。森林の保全や里山の再生、地元産の農作物の活用を進め、四季の美しさを感じながら人と自然が共に生きる地域を育てていきます。
農業を通じて町を作る
農業を通じて町をつくる――それは、地域の自然・人・文化をつなぐことです。
地元で育った作物を誇りに、安心して食べられるものを次世代へつなぐ。農業が人の交流を生み、地域経済を支え、景観を守る力にもなります。私たちは、農業を中心に据えたまちづくりで、豊かに暮らせる毛呂山町を目指します。
私たちの8ヶ月を1分にまとめました

